【西カフェ×福岡市×キャリア教育】ペットボトルはどう生まれ変わる？出前講座で学ぶ最新リサイクル事情！

2025年12月2日

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◆ 西カフェ特別企画！福岡市出前講座「回収されたペットボトルはどうなるの？」を実施

一ツ葉高校福岡西キャンパス（西新）では、隔月で「西カフェ」というイベントを開催しています。
飲み物やお菓子を楽しみながら、友だちとゆったり交流する時間として生徒に人気です。

今回はその西カフェを特別企画として、福岡市の出前講座とコラボ。テーマは「回収されたペットボトルはどうなるの？」。
福岡市環境局廃棄物試験研究センターの方を講師にお招きし、ペットボトルリサイクルの現在の取り組みや地域でのごみのルールを学ぶワークショップを行いました。

◆ 福岡市のペットボトルリサイクル体制を学ぶ

福岡市では、使用済みペットボトルを新しいペットボトルの原料に戻す「ボトルtoボトルリサイクル（BtoBリサイクル）」を推進しています。
福岡市の各家庭から排出されるペットボトルは年間約 4,000トン（およそ1.3億本）。
BtoBリサイクルを行うことで、もし石油由来の資源からペットボトルを作った場合と比較して、約60％のCO₂削減が見込まれるとのこと。
令和4年度に家庭から回収されたペットボトルの約半量を対象にBtoBリサイクルを試行。令和5年度以降は回収分すべてを対象に拡大中。
直近の実績では、回収されたペットボトルのうち投入されたものの約95％が再びペットボトルとしてよみがえっているという高いリサイクル率も報告されています。
ただし、福岡市では約3割のペットボトルが「可燃ごみ」または「不燃ごみ」として出されており、リサイクルに回されず焼却されてしまっているという課題があるそうです。
これが「これまではリサイクルの質が十分でなかった」と言われる背景のひとつになっています。
こうした事情から、「正しい分別と回収ルールの理解」が非常に重要とのお話があり、生徒たちにとっても驚きと気づきの多い時間になりました。

福岡市公式サイトより

◆ 分別のポイントを確認 — 福岡市のごみ出しルール

福岡市では、ごみ・資源物は４つの区分（燃えるごみ／燃えないごみ／空きびん・ペットボトル／粗大ごみ）で分別が義務付けられています。

ペットボトルをリサイクルに出すときの正しい手順は以下の通り：
・キャップとラベルを外す（キャップ／ラベルは「燃えるごみ」へ）
・中を軽くすすぐ（水でOK）
・ボトルを平たくつぶす
・福岡市指定の「空きびん・ペットボトル用袋」に入れて出す（袋の口をしっかり結ぶ）
※切ったり、ペンで描いたりなど工作に使ったもの、何か別のものをいれたものはリサイクルできないので、燃えるごみに出す

こうした “ちょっとしたひと手間” が、リサイクルの質と資源の循環に大きな違いを生みます。
講座ではこのルールも丁寧に教えていただき、生徒たちも「いつもの捨て方を変えよう」という意識を高めていました。
福岡市公式サイトより

◆ 後半：ペットボトルキャップでアップサイクル — マグネットづくりワークショップ

理論だけでなく、実践としてペットボトルキャップを使ったマグネットづくりに挑戦。
キャップにマグネット・粘度を入れ、その上に造花のパーツを挿していき、かわいいフラワーアレンジメントのマグネットができていました。個性豊かな作品がずらりと揃いました！とてもクリエイティブな時間になりました。

「ただ捨てる」だけではなく、「資源を使って新しいものをつくる」――
そんな“アップサイクル”の楽しさを体験することで、環境やリサイクルへの理解がぐっと身近になったようです。