通信制 一ツ葉高校　千葉キャンパスの矢島です。

「ああっ！！」「え、え、大丈夫なんですか？」と戸惑う生徒たち。
そんな中、私の体にも異変が訪れます。
「う、ううっ！！」と苦しみ出す私を、生徒たちは固唾を飲んで見守っています。
そして、私は声を搾り出すように、こう言いました。

「…しょ、しょっぱい！」

生徒は戸惑いの表情から一転、キョトンとした顔でこちらを見ています。
「…あ、これ塩だ！ただの塩だったよ！」

そう言うと生徒たちは、「なんだよー！」と怒りながら、ホッとしていました。
「全然恐ろしくないじゃん！」と生徒たちは文句を言います。

…が、よく考えてみてください。塩って、さっき言った特徴を持っていませんか？
心臓疾患や脳梗塞を引き起こす「可能性」があるって、本当ですよね？嘘をついていませんよね？
土地に振りまくと、作物が育たなくなるのも本当ですよね？「塩害」って言われるものですね？
金属に付着すると、さびますよね？

そうなんです。
実際に私が生徒に伝えたことは嘘ではないのです。

しかし、なぜその嘘ではない事実を聞いて、ここまで恐ろしく感じてしまったのでしょうか？
それは、得た情報が「断片的」であったからです。
一部の情報を得ただけでは、その情報が一人歩きしてしまいます。

そのせいで、生徒たちの想像が恐ろしいものに駆り立てられてしまったのです。
今回の授業は、まさに「情報を取り扱う」というのがテーマでした。

情報を調べ、活かし、また正しいものか検証していくことは、私たちの生活において大切です。
今日の「プチドッキリ」は、それを痛感してもらうためのサプライズだったのです。

生徒の皆さん、情報に惑わされてはいけません！
その情報が「事実」であるかどうか、皆さんの努力で調べなければいけない時が必ずあります！
今こそ、「調べる力」をつけていきましょう！！

通信制 一ツ葉高校　千葉キャンパス 矢島