時代の閉塞感(3)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
問題は「なんとかする方法」が明確ではないことです。私が高校生だった頃は「勉強して良い学校に入り、良い企業に入れば、人生安泰」という、明確なコースが設定されていました。しかし今は比べ物にならない程複雑です。「勉強しなくても良い学校に入る方法があるし、良い学校に入っても良い企業に入れるとも限らないし、良い企業でもいつ潰れるか分からないし」という複雑怪奇な状況です。
どのコースが塞がっているのか、どのコースが幸福への近道なのか、親や教師にも分かりません。生徒自身がコースを選択し、その道に賭けてみるしかありません。17、18歳という、社会経験も乏しく自分の適性も把握できない年齢で、このようなギャンプルを行わねばならないことは大変だなと、私は心から同情します。
「アメリカでも高校生は自分で進路を選んでいるよ。日本人が甘えていただけじゃないか」という人がときどきいますが、賛成できません。アメリカ人は18歳でそうした決断ができるように、赤ん坊の頃からの親の躾や学校教育での訓練が徹底されています。全く準備や訓練が施されていない日本人の高校生に、アメリカ人と同じメンタリティーを要求することは非現実的でしょう。
高校教育に携わる者の一人として、私はどのような選択肢が存在しているか、またその選択肢がもつリスクとリターンを説明することにより、生徒たちの閉塞感を少しでも軽減させてあげたいと思っています。
——————————————————————————–
千葉キャンパスでは随時学校見学・授業体験を受け付けています。
転学をご検討の皆様。気軽にご連絡ください。
一ツ葉高校千葉キャンパス
TEL: 043-305-5780 FAX: 043-305-5782
LINE@はこちら!
※スマホからご覧ください。