千葉キャンパス ブログ

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  1. パクリとオリジナル

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの湊です。

    東京オリンピックのエンブレムの盗作疑惑が意外に大きな問題に発展しています。

    創作活動に関しては音楽や雑貨や建築でも同様の問題はつき物で、「オリジナル」と「パクリ」の線引きはとても曖昧なものです。

    なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか。それは創作活動というものの、根本的な行いにあります。

    「この世にもはや完全なオリジナルはない」といわれています。

    創作活動は「パターン」の組み合わせであり、その組み合わせは無限ではありません。そして創作活動には必ず先例があり、過去のもの海外のもの、素人の作品等も含めると先例が「ありすぎる」と言っても良いです。例えゼロから自分で考え出したとしても偶然いつかの時代、どこかの国、誰かの作品に「なんとなく似てしまう」のです。

    それでもなお、「オリジナル」を生み出さなくてはいけません。そのためにはまず過去の事例をひたすら集めて、そのうち良いものを「模倣」し、その上でそれを「オリジナル」に変えなくてはいけないのです。「デザインとは発明するのではなく編集することである」という言葉があるように、ゼロから全てオリジナルをつくるのは不可能なのです。

    オリジナルとは「99%の模倣(先例の学習)と1%の個性」なのです。その1%で輝かしい個性を作品に刻めるか。これがデザイナーの本質です。

    ここで話を最初に戻すと、東京オリンピックのエンブレムは「似ている」だけです。ロゴのデザインというものは単純幾何学とフォントと色の組み合わせのみ、かなり幅の狭い組み合わせなので、あれくらい似てしまうことなんてあり得ます。むしろ、盗作だと訴えている外国人のデザイナーは、なぜあんなにも自信を持って「おれのがオリジナルだ」といえるのでしょうか、というのも、あのデザイン自体にオリジナリティが感じられないのです。

    とはいえ、デザインをどう感じるかは人それぞれの主観によって異るため、この論争は終わりがありません(盗作だと認められない判例が多い)。終わりがないことは見えているのに、議論が長引いてオリンピックを盛り下げる愚行は早く止めて欲しいものです。

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