多様性は必要?不要?(2)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
教育にとって、多様性の取り扱いは極めて難しいものです。多様性が高すぎると教育自体が成立しません。しかし多様性が低すぎると社会不適合者を生み出してしまいます。
子供は基本的に気が散ります。小さい頃から集中力が持続する子供は滅多にいません。(ただし私は見た事はありませんが、世の中には例外的にそのような子はいるようです)従って親や教師は叱ったり褒めたりしながら子供を一つのこと(勉強や運動)に集中させようとします。つまり、子供の関心領域の多様性を奪い、親や教師が望む領域に、子供の関心を限定する必要があるのです。
その一方、教育の目標の一つは、多様性を理解し許容する人間を育てることです。社会人になれば、多種多様な人々と接しつきあい、ときには妥協しときには協力しながら、彼らと一緒に仕事をしていかなければなりません。(自分とは異なる)彼らの考え方や行動パターンを理解できなければ、社会人として生活していくことは困難です。しかし、親や教師に指定された領域(勉強や運動)のみで活動してきた人間が多様性を理解することは、非常に難しいことです。他人の意見に耳を貸さない傲慢なエリートや、世間の常識を知らないスポーツ選手など、ある限定された領域で優秀さを示していても社会人として不適格な人を時々見かけますが、彼らは教育の失敗例だといわざるを得ません。
教育には適切なレベルの多様性が必須なのですが、これを達成することは簡単ではありません。アメリカでは人種や性別なので枠決めすることで多様性を(無理やり)確保しているわけですが、日本も何らかの形で半強制的に多様性を高める措置が必要な時期に来ているような気がします。
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