「その時歴史は動いたのかも…和と同(後篇)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
(つづき)
そして、晏嬰が支えた五人の斉王のうち、
抜きんでて暗愚といわれた景公の側近に梁丘拠(りょきゅうきょ)がいます。
彼は、忠犬ワンコのような人で景公が宮殿を増築したいといえば増築の手配をし、
傾向が病に苦しめば病気平癒の祭祀を手厚くしようと奔走します。
そんなある日のこと、景公が群臣の前で梁丘拠を招き
「余と心が和するのは、ただ梁丘拠だけよ」と褒めました。
すると、晏嬰が一言物申します。
「和とは、羹(スープ)を作るようなもの。
最初は水だけであったものに素材を加えていき、味付けをします。
足りないものがあれば加え、濃すぎることがあれば薄めます。
このように整えて初めて満足のできる羹が出来上がるのです。
(異質なものの調和から新しいものが生まれる)」
「君臣もまた同じでございます。
君が良いと思った事でも誤りがあれば正しいことを、
逆ならば良いことを進言することで政治は公平になります。
しかしながら、梁丘拠はただ君の御意のままにことを為します(単純に同調しているだけ)。
これでは、和すると言えませぬ」と。
考えてみたら、みんな違って当たり前なんですよね。
その違うところをお互いに尊重し合えたり活かしあえたら、
もっともっと素敵な化学反応が起こる予感します。
さあ、後期スクーリングも近づいてきました。
千葉キャンパスの生徒のみなさんの化学反応が楽しみな今日この頃です。
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