「天知る、地知る、子知る、我知る」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
みなさん、こんにちは。さあ、新年度が始まりました。
新しい教科書、新しい友達、たくさんの「新しい」が満ち溢れています。
今日は、楊震さんのお話です。
この方は、お老いてなお真っ直ぐな方で、
皇帝にさえも諫言(注意や助言、お説教)を憚らない人でした。
そのため、遂には皇帝の周りに巣食う悪徳家臣たちの陰謀により、
服毒自殺に追い込まれてしまいます。
この楊震さんが、ある地方の太守(長官)になったときのこと、
昔引き立ててあげた男が挨拶に来ます。
この男、楊震さんの引き立てにより出世できた恩を返そうと、
彼の宿泊先を訪れてお金を差し出します。
もちろん、彼は受け取りを拒否したのですが、
男の方も「こんな夜中に誰も見ているものはおりませんよ」と粘りました。
すると、楊震さんはこう言いました。
「天知る、地知る、子知る、我知る、これなんぞ知るなしといわんや」と、
つまり、「天も地も君がここにいることを知っている、君自身も知っている、
もちろん私も知っている。いったい誰が知らないというんだね。」
これを聞いた男は深くお辞儀をすると夜のしじまに消えていきましたとさ。
誰に評価されるからでも、誰に見られているからでもない。
すべきことはする。してはいけないことは、しない。
隠し通せていると思っていると、あとで煮え湯を飲まされるハメに陥ります。
さあ、腹をくくって、ニカッと笑って、元気よく歩いていきましょう。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本