こんにちは、立川キャンパスの宇野です。

 

壁という圧迫感のある仕切りをすべて取り外した開放感あふれるわが立川キャンパス。

お昼ともなると、あちらこちらからいい匂いが漂ってきます。

３年生Ｊ君のお弁当からは梅の香り。

同じく３年生のＫ君はコンビニで調達したマリゲリータピザの飯テロ。

健康志向のＧちゃんが食べるものは砂肝！こちらも圧倒的飯テロパワーです。

いつも夕飯の残りを詰めてお弁当にしている宇野は、

これらの香りをおかずに飯を頂く毎日でございます（笑）。

そんな中、本日はひときわいい匂いが漂ってきました。

甘くて、でも酸っぱくて、冬のこたつを真っ先に思い浮かべるこの香り。

そう「みかん」です。

この冬の代名詞の果物が、もうお弁当に登場する時期になったのだな、

と感慨に耽ってしまいました。

 

宇野はフルーツが大好きです。イチゴ、スイカ、梨、リンゴ、そしてぶどう、桃、

柿と続き、みかんが登場するスーパーの果物コーナー。

確かに技術が進歩した現在、一年中欲しい果物を購入することは可能ですが、

果物にはちゃんとシーズンというものがあります。

イチゴは春。リンゴは秋。これを逃すとお高くなってしまいます。

誰に命令されたわけでもないのに、決められた時期に芽を出し、

決められた時期に枝を伸ばし、そして決められた時期に花をつけ、実を結び、

また次の芽のために種を残す果実たち。

その時その時にできることを精一杯やりつくす姿を見せつけられるようです。

 

生徒と話していると、将来の生活が不安…。という悩みを聞きます。

一体どんな仕事に就けばいいんだろうか、ちゃんと稼げるのだろうか、

老後のための貯蓄はできるのだろうか、、不安になればきりがない未来のこと。

もちろんこれらを悩むことはとても大切です。

しかし、悩みすぎてはいけません。

なぜなら皆さんは今、高校生。

高校時代という限られたときを精一杯生きている時期だからです。

先ほどの果物の話で言えば、木々が必死に枝を伸ばしている時。

この先の花のこと、実のこと、種のこと、

もちろん考えるべきだけれども、そのことを考えすぎて枝が伸びないのでは本末転倒。

まずは今を見つめて枝を伸ばすことに集中してみるのはいかがでしょうか？

将来のことが不安だけど、勉強やアルバイト、ボランティア等、

高校時代にできることに精一杯集中してみる。

すると、いつの間にか気づいたら、花や実、そして種がたくさんあふれる

将来になるのではないでしょうか。

 

「みかん」の香りを味わいながら、

こんな物思いを抱いた昼休みでした。