スーダンからの留学生
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの比嘉です。
他人の目から見ると、自分のことや、その社会のことがよくわかるということがあります。
普段わかりきっていることや慣れ親しんでいることが、
他人にとっては驚きであったり、新鮮であったりするからです。
あるインタビューで、
スーダンからの留学生(モハメド・オマル・アブディンさん)の話が掲載されていました。
彼は19歳のときにアフリカから来日しましたが、
幼いときに失明するというハンディキャップを持っています。
現在は東京の大学で研究者としての道を歩んでいる彼は、
来日当初、漢字を覚えるときに、触ってわかる粘土で覚えたということです。
目が見えないとはいえ、街の雰囲気をにおいや肌で感じるという彼は、
日本の印象について、あるいは日本の食べ物(特に魚の美味しさ)について
われわれが普段気づかないことを指摘しています。
また日本各地に旅行して、その土地の言葉の響きを楽しむといいます。
彼と同じように、私たちがよその国や地域に行けば「外国人」になります。
それは旅行でも留学でもそうです。
その地で普通に行われていることが、とても珍しく、不思議に見えます。
それに慣れることも大切ですが、
同時に不思議だなと思う他人や外国人のまなざしを持ち続けることも大切だと思います。
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 比嘉