「その時歴史は動いたのかも…くるくるりん(久留里の由来)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
みなさん、こんにちは。さて、今回はくるくるりんシリーズのスピンオフバージョン。久留里の地名の由来についてお話したいと思います。
久留里駅から南東に直線距離で120m程の所に正源寺というお寺があります。
このお寺は、鎌倉時代、一遍上人(踊念仏で有名ですね)が開いた時宗を継いだ他阿上人によって開かれたのが始まりです。他阿らは遊行上人とも呼ばれ、日本各地を歩きながら教えを広めました。
この他阿という僧は、一遍に従って全国を遊行しただけではなく、彼の死後、一度は解散した時宗を再興した、志を忘れない努力の人でもあります。
そして、その他阿上人というまさに生き仏様が久しく(長く)留まられた里といういわれから、「久留里」という名がついたと伝えられています。
その後、戦国時代に移ると久留里は戦国武将・里見義尭の支配するところとなり、正源寺は義尭母の菩提寺となるなど里見氏の手厚い庇護のもと、寺はますます発展していきます。
のちに久留里城に祀られていた里見氏の戦勝祈願仏・加勢観音菩薩も正源寺に祀られるようになり、現在でも毎年8月1日にその姿を拝見することが出来ます。
これから、秋も深まり、また紅葉の季節も近づいてきます。房総最奥の城下町・久留里を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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