「伝えることの難しさ(後篇)」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
(つづき)
往々にして、彼らは勤勉であり知識が豊富であり向上心に富んでいますが、
医学書の朗読のような説明をしでかすことが多々あります。
俗に「病気には関心があるけど、患者には興味がない」と揶揄される状況ですね。
今まさに痛みに苦しんでいる家族を前に滔々と医学書の朗読をされて、
「はいサインして」と言われても誰も納得できないでしょう。
高度な知識と技術を常に要求される専門職にして、
常にそれを人に納得してもわわなければいけない彼らだからこそ、
高いコミュニケーション能力が要求されるのです。
しかも、非常に難易度の高いレベルの能力です。
高度な知識と概念、非常に複雑な倫理問題を、
混乱や不安を抱えている人間相手に噛んで含めるように、
相手の理解力に応じて伝え続けなければなりません。
これが出来て初めて、
彼らも後顧の憂いなく救うべき命に全身全霊で立ち向かっていくことが出来るのです。
さあ、「思いや考えを伝える」という当たり前のことを、
いつもよりちょっと真剣に考えてみませんか?
「考える」夏休みを過ごして欲しいなあと思う今日この頃です。
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