通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの矢島です。

つづき．．．

人との出会いは一期一会であり、瞬間の出会いで後は一生会うことはない、ということもあります。そういった意味では、お笑い芸人や大道芸人は、瞬間の出会いに命をささげるプロフェッショナルであるといえます。

世の中には、ホスピタルクラウンという仕事があります。ホスピタルクラウンとは、難病を抱えた子どもたちの病棟にピエロの格好で訪れ、子供を笑わせて元気にするという仕事です。その仕事をしている大棟耕介氏は、次のように言っていました。

「私は、笑いが生まれる瞬間というのは、空気が変わる時に起こるのだと思います。そして、クラウンは常に停滞した空気を、何度も変えて笑いを生みだすのです。」

「飴を渡す」という恩師の行為は、クラウンの手品や高等な技術、さらにはお笑い芸人の一発ギャグにも似た効果を生みだしています。人を笑わせることは難しいですが、空気を変えることはできます。

空気が変われば、必ず笑いやすい、話しやすい雰囲気を作り出してくれます。面白い人間である必要はありません。その場の空気を変えられる人間が、人の心を一瞬でつかめる人なのだと思います。

変わった柄のネクタイを着用してみたり、携帯電話の待受画面や着信音をいじってみたり、パソコンのデスクトップを工夫してみたり。些細な「非日常の一瞬」を大切にしまっておいて、相手に見つかって笑ってもらった時、きっと相手はあなたに心を許してくれるはずです。

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