通信制　一ツ葉高校　千葉キャンパスの前澤です。

今朝の出勤中、電車の中で携帯のアラームが高らかに鳴り響きました。
なぜアラームとわかったかというと私自身が愛用しているスマホのアラームと
まったく同じ音だったからです。

思わず、自分のスマホを確認してしまいました。
同様に感じた人もいたようで私と同じしぐさをしている人もちらほら。
自分のものではないと確認後も変わらず鳴り響くアラーム。
おそらく最大音量でしょう。

鳴り止まないアラーム音に乗客のほとんどの方は持ち主らしい人に視線が集中しています。
その視線の先には、おそらくとてもお疲れなのでしょう、頭を深く下げほとんど倒れそうな様子で
上半身をゆらし眠っているスーツ姿の男性の姿がありました。

ひと駅、またひと駅とホームについてドアが閉まるたびに知らない方ではありますが、
知らせてあげるべきではという考えに私の気持ちはゆれます。

もしかしたらあのビジネスマン風の男性は、大事なクライアントとの打ち合わせが
あるのかもしれない。今起きなければ困るのでは。

いや、彼にとって電車でのまどろみは貴重な睡眠時間であり行き先は終点なのかもしれない。
起こしてしまっては申し訳ない。

気持ちは行き来します。

逡巡してるうちにあっという間に数駅は過ぎ、結局終点の千葉駅に到着し
私は人の流れにのまれ改札に向かいました。

その後どうなったのかは分かりません。

私が今回迷ってしまったのは以前電車で次のような体験をしたことがあり、
人は見かけだけでは判断できないとためらう気持ちがあったためです。

今から１８年ほど前、わたしは当時渋谷までの私鉄の沿線に住んで職場に通っていました。
その日私はとても体調が悪く職場を早退しました。いつもは座らないのですが
昼間だったためいくつか空いていた優先席に倒れるように座ってしまいました。

そこに華やかにおしゃべりしながら二人組のご婦人がやってきて私のとなりの席に
そろって座りました。そして私の顔をのぞきこんで「ここは優先席よ。」とおっしゃるのです。
「すみません。」というのがやっとでした。自分では立ってられないほどの体調でも
きっと他人からは若くて元気にみえたのでしょう。

そのことがあってから、何事も決め付けは禁物と思っています。

特に他人の場合は事情がわかりませんから要注意。

そう考えると。。。

いつもどおりに見えるみなさんにもこれからうきうきする予定があるのかも！ね。

通信制　一ツ葉高校　千葉キャンパス　前澤