千葉キャンパス ブログ

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  1. 「空気」よりも大事なものは?

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの榊原です。

    新しい環境に身を投じるみなさんは不安と期待でいっぱい、なんて話を前回しました。

    千葉キャンパス生徒たちに何が一番不安かと聞くと、圧倒的に多いのが「人間関係」、次点が「寝坊」でした。

    病気などの理由なく寝坊してしまう子は少しずつ朝型にずらすトレーニングをしていくとして、今日は人間関係のお話をしようと思います。

    ソーシャルスキル授業でも扱う話ですが、特に友人同士での会話において、「断る」とか「不快感を相手に伝える」のにどうしても抵抗がある子が多いようです。

    自分の発言で場の空気を悪くしたらどうしよう、ここで笑わなかったら空気が読めない奴だと思われるかもしれない、など、「空気」を気にする若者が多いのが日本の近年の特徴の一つです。

    授業で確認しましたが、「断ることは自分を守ること」です。

    例えば、軽い気持ちで誘われたことで、後から重大な犯罪に関わることになるかもしれない、金銭のやり取りから重大なトラブルに発展するかもしれない、など想像してみてください。

    また、誰しも自分が好きなものや人を悪く言われたり、自分が本気になっていることを笑われたら、嫌な気持ちになることが多いと思います。

    その嫌な気持ちを正しく相手に伝えることは、相互理解につながります。

    それだけではありません、「あの子はこんなことを言われると嫌な気持ちになるんだな」と同様に、「私はこういうことを言われると嫌な気持ちになるんだな」と、自己理解にもつながり、お互いの理解が深まるきっかけになるのです。

    人間、自分の知らない人やものは怖いもので、得体の知れないものに抱く嫌悪感はなかなか簡単には消えません。

    しかし、相手がどんな人なのか、どんなものが好きなのか、または嫌なのか、そういったことが一つでも多くわかると、徐々に相手を身近に感じることができるようになります。

    「空気」を読んでハズレのない答えを用意するよりも、好きも嫌いも伝え合ってお互いを理解できる関係の方が、なんだか素敵な感じがしませんか?

    そうして相互に理解し合えた友達は、もしかして一生の友達になれるかも・・・!

    だから、自分の気持ちを言葉にして相手に伝えることは悪いことでも変なことでもないのです、嫌なときにはなぜ嫌なのか、どうしたら嫌じゃなくなるのか、ちゃんと伝えてあげてください。

    ただし、誤解のないよう、傷つけることのないように、です。

    「私は」を主語にしたアイ・メッセージというスキルがあります。

    不快感を伝える場合、相手への攻撃と勘違いされることなく、自分の主観として伝えることができる魔法の言葉です。

    例えば自分の好きなものを悪く言われた場合には、「そんなこと言うなんてどうかしてる、性格悪いよ」ではなく、「好きなものについてそんな風に言われたら、私は悲しいよ」と言い換えてみましょう。トラブルを防げるだけでなく、自分のこともわかってもらえます。

    「空気」より自分と相手の価値観を大切にしてあげてください、新生活の不安もこれで少しは解消する、かな?

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 榊原

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