英語の授業での生徒との会話特集
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの夏目です。
PART1
コミュニケーション英語IIIの授業で「table for two」を学習しましたが、
そのときに生徒と交わした会話です。
男子生徒「この話は気持ち悪いです。両親の恋愛話なんて普通書こうとは
思わないじゃないですか」
女子生徒「でもロマンティックでいい話ですよね」
私「日本人からするとロマンティックすぎる話に思えるけど、
アメリカ人からするとこれぐらいロマンティックな気分が盛り上がらないと、
結婚しようとは思えないかもれないからね」
男子生徒「アメリカ人男性は、あまり結婚したがらないのですか?」
私「あくまで一般論だけど、日本人男性に比べてアメリカ人男性のほうが結婚への
心理的なハードルが高いと思うよ。」
男子生徒「なぜですか?」
私「生活習慣を変えなくければならないからね。たとえば、
今まで友達と夜遅くまで遊んでいることが多い人でも、結婚したら家に帰るという習慣に変わる。結婚後は別人のように真面目になるアメリカ人男性は多いよ」
男子生徒「それは嫌だな。」
女子生徒「素敵なことじゃないの」
私「英語の表現にget cold feetというものがある。直訳すれば、冷たい足を持つ、
ということだけど、怖気づくという意味。アメリカでは結婚式の直前に、
怖気づいて式に参加できなくなる男性がいるんだけど、そういうときによく使われる表現なんだ」
女子生徒「結婚式に怖気づくのは、日本だと女性のほうが多いと思うけど、
アメリカでは男性なんですね。」
PART2
コミュニケーション英語IIIの授業で「オズの魔法使い」を学習しましたが、
そのときに生徒と交わした会話です。
私「教科書の中では、ドロシーは赤い靴を履いているけど、
原作では銀色の靴を履いているんだよ」
生徒A「なぜ赤に変えたのですか?」
私「映画版が赤色だったから、それを取り入れたんだろうね」
生徒B「なぜ映画は、靴の色を原作の銀色から赤にしたのですか?」
私「この映画は戦前に作られたもので、まだカラー映画が珍しかった時代なんだよ。
だからできるだけ派手な色を使ってカラーであることをアピールしたかったからだよ」
生徒A「銀色の靴なんて、色合いがよくないから赤のほうがよいと思います」
私「でも、原作者は銀色にこだわっていたよ。原作者がこの作品を書いた意図は、
金本位制をやめて銀本位制に変更すべきだという政治的な主張だと言われている。
オズとは金(ゴールド)の重量単位を指すので、オズの魔法使いとは金本位制を指すわけだ。
この物語の中で、オズの魔法使い(金本位制)は役に立たず、ドロシーは結局、
銀の靴(銀本位制)の力を借りて家に変えることができた。金はやめて銀にしよう、
というのが原作者の主張なんだよ」
生徒B「わかりやすい話のようで、いろいろと裏があるんですね」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 夏目