立川キャンパス ブログ

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  1. 世界は偶然によってできている

    こんにちは!松下です。

    先日、生物の授業で進化について話をしました。
    私は大学では生物学をメインに学んだのですが、
    今でも生物学に関するテレビ番組を観たり本を読んだりすることが好きです。

    私が高校の生物で面白いと思う内容は、免疫と進化です。
    免疫は個人的に専門書を購入して勉強したり、
    大学で研究をしたいと思うほど惹かれた分野です。

    脊椎動物の免疫システムは驚くほどよくできていて、
    何度学んでも感心してしまうのですよね。
    色々な免疫細胞などが
    こんなふうに自分の身体を守ってくれていることを知ると、
    感謝せずにはいられません。
    免疫はきちんと学ぼうとすると複雑でとても難しいのですが、
    アニメや映画化もされている某漫画を読むと理解しやすいのでおすすめですよ。

    また、進化も本当に面白い分野です。
    私が進化という分野に惹かれてしまうのは、
    宇宙の話とも密接に関わっているからです。

    宇宙に関しては残念ながら授業をする機会はありませんが、
    私にとって非常に魅力的な学問の一つ。
    進化を学ぶ際にはまず地球が誕生するところから始まります。
    地球は無数の微惑星が衝突することで形成されたということは
    知っている人もいるかもしれません。
    しかし、地球のような大きさの惑星ができたとしても、
    そこで生物が繁栄するとは限りません。
    地球という惑星に生命が誕生しここまで繁栄したのは、
    たくさんの偶然が重なった結果なのです。

    その偶然の一つに、太陽と地球の距離があります。
    太陽から地球はおよそ1億5000万km離れていて、
    光の速さで8分ほどかかります。
    地球にとって太陽は最も近い恒星なのですが、
    1億というととても遠くにあるように感じますよね。
    しかしこの距離がちょうど良いのです。

    例えば地球によく似た惑星に金星があります。
    金星は、地球よりも一つ内側の軌道を公転しています。
    重さや大きさ、組成などが地球とよく似ていて大気もありますが、
    地球の大気の主成分が水蒸気であるのに対し、
    金星の大気の主成分は二酸化炭素です。
    二酸化炭素といえば温室効果ガスとしてよく知られていますよね。
    つまり、二酸化炭素は
    惑星に降り注いだ太陽の熱を逃がさない効果があるということです。
    なので、二酸化炭素が多い金星の表面は400℃を超え、
    とても生物が生きられる環境ではありません。

    ちなみに、地球より一つ外側にある火星は
    逆に気温が低いために液体の水が存在することができません。
    液体の水が存在しなければ、生物が生きるのはかなり難しいでしょう。
    このように、太陽からの距離は惑星の環境を運命づけ、
    これによって生物が繁栄できるかどうかが決まるわけです。

    現象が起こる理由を解明するのが科学の役割ですが、
    地球が宇宙においてこの位置に作られた理由を考えると、
    神様の意志としか思えませんね。

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