校則と学校生活
皆さんこんにちは
通信制 一ツ葉高等学校
立川キャンパスの野口です。

校則がない高校って大丈夫?
――一ツ葉高校が“あえて校則をなくしている理由”
予報を裏切って立川に大雪が降った日もありましたが、
その厳しい寒さを乗り越え、だんだんと春の気配を感じる季節になってきました。
立川キャンパスでは、レポート提出と単位認定試験を終えた後も、
多くの生徒が元気に登校してくれており、教室にはいつも通りの活気があふれています。
◆学校を選ぶとき、どんなポイントを重視しますか?
進学を考えるとき、みなさんは何を基準に学校を選ぶでしょうか?
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立地
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学校の雰囲気
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コースの種類
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進路実績
…など、たくさんのポイントがあります。
その中で、実は最近見逃せないポイントだと感じているのが、
**「校則の内容」**です。
◆一ツ葉高校には、校則がありません
驚かれるかもしれませんが、
一ツ葉高校には、全日制高校によくあるような校則がありません。
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髪色・髪型・メイクの制限なし
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ゲーム、マンガの持ち込みOK
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アクセサリーや服装の制限もなし
もちろん、学校生活を送るうえで最低限のルールはあります。
しかし「禁止」で縛るような校則は設けていません。
この話をすると、
「校則がないと荒れるんじゃないの?」
という不安の声をいただくこともあります。
たしかに、そう考えるのも無理はありません。
ですが、校則をなくすことで生徒が学べることは実はとても多いのです。
◆「ブラック校則」から考える、ルールの本質
近年、「ブラック校則」という言葉が話題になることが増えてきました。
理不尽に思える校則や、違反した際の過度な罰則が、SNS を中心に議論されることもあります。
しかし、どこからが「理不尽」なのかを一律で決めるのはとても難しい問題です。
なぜなら校則は、その学校の教育理念や地域性に深く関わっているからです。
もし全国で共通ルールをつくってしまうと——
地域に根ざした学校の特色や、独自の学びまで失われてしまう可能性があります。
つまり校則は、
「あるべきか・ないべきか」ではなく、「どんな理念で運用されるか」
が大切なのです。
◆カナダの学校で見た「自由の中の規律」
以前、カナダの学校を見学した際、
日本との違いにとても驚いたことがあります。
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カラフルな髪色の生徒
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授業中でもお菓子を食べる生徒
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休み時間に外へランチに行く生徒
とにかく自由度が高い。
ところが、そんな環境でも
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授業に遅刻する生徒はいない
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お菓子のゴミをそのままにする生徒もいない
自由でありながら、その自由を乱さない意識が根づいているのです。
彼らは、
“自由の中でどう自分を律するか”
を自然と学んでいました。
◆「禁止すれば良い」は本当に“教育”なのか?
「授業中にスマホを見るのは悪い」
→「だからスマホ持ち込み禁止!」
このような“禁止のルール”を作ることは簡単です。
しかし、もしスマホを完全に禁止したら、
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休み時間に友達と写真を撮る
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連絡先を交換して仲良くなる
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趣味を共有して新しい友達ができる
こうした かけがえのない機会 が失われてしまいます。
大切なのは、
スマホをどう使えば、生活と学習のバランスが取れるのかを学ぶこと。
これは髪色・服装・ゲームなどの「好き」も同じです。
◆“好き”を諦めないで、どう折り合いをつけるか学ぶ場所
一ツ葉高校が校則をなくしている理由。
それは、生徒に
「好き」と「学び」が両立できる方法を身につけてほしいから。
「こうしなさい」「あれは禁止」と縛るのではなく、
個性を尊重した上で、社会に出て必要な“自己管理”を育てていく。
自由があるからこそ、責任を学ぶ。
その積み重ねが、やがて大きな成長へつながります。
◆まとめ:校則がないのは、“生徒を信じている”から
校則がないというのは、
ただ自由にしているわけではありません。
校則では縛らず、
自分で選び、自分で考え、自分で行動できる人になってほしい。
その想いが、一ツ葉高校の“校則をつくらない”という選択に込められています。
これから学校選びをする皆さんにとって、
ぜひ知っておいてほしい一ツ葉高校の特徴のひとつです。

身の回りのルールについて学んでおくことは、
年齢を問わず大事だということを実感しています。
野口
通信制高校