正岡子規
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの比嘉です。
このところの現代文の授業では短歌を扱っています。
それぞれの短歌の解釈をする前に、歌人たちのことを知ろうということで
近代歌人の系譜を見ながら学習しています。
教科書に掲載されている短歌は、正岡子規の流れをくむ「アララギ」派、
そして反アララギ派といった歌人たちのものです。
正岡子規については、最近漫画やドラマで取り上げられています。
一番最近のもので有名なのは、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』をドラマ化したものでしょう。
原作そのものはもう40年以上も前ですが、日本陸海軍の礎を築いた秋山兄弟と、
そして正岡子規が主人公です。
NHKのドラマ版では、香川照之が正岡子規を演じていました。
ドラマを見ていれば、子規が激動の時代を生きていたことが分かると思います。
文学史的には、正岡子規は「写生」を唱え、短歌を近代化したということになりますが、
少しでも周辺事情や関連する事柄を知っていると、授業の中身も面白く感じられると思います。
例えば日清戦争との関連を見れば、単に短歌だけの世界だけでなく、
日本史や世界史とのつながりも理解できると思います。
よく言われることですが、学習する際に教科ごとの関連だけでなく、
教科をまたぐ横断的な知識を身につけられればよいと思います。
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 比嘉