李嶠詩残巻
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの佐瀬です。
今日も立川は快晴でした。
外でスポーツしたら楽しそうです。
授業では行書を学習しました。
王羲之の「蘭亭序」や空海の「風信帖」は行書としてとても有名ですが、
伝嵯峨天皇「李嶠詩残完」、伝橘逸勢「伊都内親王願文」に関しても触れました。
空海、嵯峨天皇、橘逸勢で「三筆」ですからね。
「李嶠詩残巻(りきょうしざんかん)」は伝嵯峨天皇で、平安時代の作品です。
唐の詩人李嶠(六四四~七一三)の五言律詩を書写したもので、
第一巻の二十首とそれに続く一首分の断簡が存在するのみです。
筆者は嵯峨天皇とされていますが、中国から伝来したものとも推測されています。
縦長の文字が多く、少し左に傾いています。
線に細い太いをつけて、点画を連続させてリズムよく書きます。
授業中この話をしていると、生徒には「?」がたくさん頭の上についていました。
この作品が欧陽詢の影響を受けていることから、楷書で学習した
唐の三代書家まで戻り説明し直しました。
無事に第三回目のレポートも終わったので、頑張ってついてきてくれたと思います。
難しい漢字も多いですが、この調子でがんばっていきましょう!
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 佐瀬