通信制 一ツ葉高校　代々木キャンパスの松嶋です。

さて、今日から後期の「倫理」の授業が始まりました。
倫理って非常にとっつきにくい学問ですよね。
実際にすごく難しい内容をもつ教科だと思います。

そこで、今回は、最初の授業を使って倫理って何か？をみんなと考えてみました。
授業では、モラルジレンマの事例を使って倫理って何かを考えました。
今回使った事例の概略は以下の通りです。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
ジョーンズさんの息子は、暖房のさくで胸に大けがをしたのである。
流れでる血のため、着ているズボンも靴もみるみる真っ赤に染まった。
マイクは泣き叫んで、ついに気を失う。
ジョーンズさんは驚き、救急車を呼んだものの交通事故のため、
少なくとも30分は待たされると告げられた。
タクシーを呼ぼうにも、タクシーは走ってない。
そのとき、ジョーンズさんは、向こう側の路肩でとまっている車に気がつく。
息子の命が危ないから車を貸してくれと懇願するが、
「大事な仕事があるから助けられない」と答えられた。
そこで、ジョーンズさんは、車の持ち主を殴り、車を奪い病院までいった。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

さて、みなさんはジョーンズさんの行為に賛成ですか？反対ですか？
考えてみてください。

ここで、問題なのは、ジョーンズさんの行為は、賛成とも反対とも考えられることです。
どちらが、正しく、どちらが正解という問題ではないのです。
重要なことは、自分の立場を考え、相手に説得的に伝えられるかです。
ここが重要です。倫理は、自分の頭で私がどのように考えるかを考えるものです。
「○○という思想家が『△△』という本を書き、××ということを言った」ということを
一般的な倫理の授業はいっぱい覚えます。
もちろん、この授業でもある程度はやりますが、みなさんが、
どのように考えるかを尊重していきたいと思います。

では、また授業でお会いしましょう。

通信制 一ツ葉高校　代々木キャンパス 松嶋