千葉キャンパス ブログ

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  1. 「野にあるごとく」

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。

    今日は、私の好きな漫画の話をしますね。
    「家栽の人」(裁判の「裁」ではなく、栽培の「栽」)という漫画で、
    もう25年以上も前に出版された漫画で、色褪せ日に焼けながら
    まだ私の仕事部屋に佇んでくれています。

    主人公は家庭裁判所の判事(裁判官)なのですが、
    この判事普段からよく子供たちを「植物」に例えます。
    あ、草食って意味じゃないですよ。

    植物は、自分が最も美しく咲けるタイミング(季節や時間)はいつか、
    実を結ぶべきタイミングはいつかを誰からも教わらなくても知っています。
    そして、最もそれに適した季節や時間に、美しく咲き、しっかりと実をつけるのです。
    自然にある植物ほど、美しくたくましく生きています。
    かえって人間の手元に置かれた植物の方が、水や栄養や光や温度などを管理され、
    人間の都合で命を左右され「本来あるべき姿」ではなくなっているのだと。
    子供たちもまた然りだと、主人公の桑田判事は言います。
    だからこそ、我々大人はその素敵な「植物」に手を掛け過ぎずさりとて放置せず、
    「野にあるように」自然体でいられるように見守り
    そっと支えてあげるだけでいいんだとも、言います。

    私は自分への戒めとして、この言葉を何度も噛み締めてきました。
    目の前にいる可愛い教え子一人ひとりが花咲くその瞬間はいつなのか、どう咲きたいのか、
    そのためにどんな手伝いが出来るのだろうか。多分、永遠に答えの出ない問いだと思います。

    単位認定試験も終わり、ひと段落つく頃かと思います。
    折角ですから、この週末辺り、自分の「咲き時」「咲かせ方」について、
    あれこれと考えを巡らしてみるのはいかがでしょうか?
    生徒のみなさん、単位認定試験ご苦労様でした。

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本

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