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増加する「不登校」 ~ 原因と対策 ~
投稿日:2023年3月20日 | カテゴリー:不登校・引きこもり・中退のこと
現在の小中学校の不登校の児童数は24万5000人過去最多
現在、不登校の数が増加の一途をたどっています。文部科学省によると、小中学校の不登校の児童生徒数は、21年度に約24万5000人で過去最多を記録しているそうです。通信制高校といういわば特殊な教育現場で、問い合わせや見学、相談に来る方々を9年近く見てきた中で考えうる原因としては様々なものが挙げられるように感じます。もちろん、昔から不登校となるきっかけ、とよく言われてきたいわゆる「いじめ」なども原因の一つですが、最近はそれだけでなく、「先生が合わない」「学校が合わない」というケースも含め、原因も多様化してきており、様々な要因が多くあるように感じます。
特に中学では、小学校に比べて学習内容など様々なことが大きく変化するため、その変化についていけないこともひとつの原因ではないでしょうか。小学校では宿題やテストはありますが、宿題の提出をしていないことやテストの点数が悪いことなどでそこまでうるさく言われることはないですし、内申で中学に行けない、ということはありません。しかし、中学校では、そこを厳密に見られ、内申につながり、目指せる高校のランクが決まります。一気に学力のみが重視されるようになるのです。今まで体育や芸術科目で秀でた才能を持って、学力が低くてもそれが自己肯定感を高めることにつながっていた子供たちは、一気にそこを打ち砕かれてしまうことになりかねないのです。
自分の目指す高校のために一生懸命課題提出や勉強を頑張っても、それが内申につながらずに落胆して3年生の途中から不登校になるケースもあります。最近では課題の提出を強く求められ、子どもたちが課題に追われ、疲弊してしまったり、それに加えて成長過程の影響で朝起きられないなど起立性調節障害になったりするケースなどもよく見られ、真面目で頑張り屋さんであった子供たちがこのケースに該当することが多いように感じます。
不登校の対策は? 不登校の時期があっても大丈夫!
ひとりひとりの自己肯定感を向上させる取り組みが必要です。勉強だけでなく、多様性の時代に合うようにそれぞれが個の個性を認めることが重要です。テストも自己肯定感を向上させられるもの、やればやっただけ点数が取れるものなど、何か今の子供たち一人ひとりのためにできることを、考えていく必要があるのではないでしょうか。
中学校は不登校で一ツ葉高校に入学してくる生徒や高校から転学する生徒たちには同じような特徴があります。これまでのそれぞれの環境下で味わった辛い経験から、勉強や人間関係に疲れていたり、学校という場所に行くことに抵抗を感じてしまっていたりと、初めのうちは自信を失いとても元気がないケースが多いように感じます。しかし、そのうち、自分の得意を見つけ、だんだん自信がついてくるととてもキラキラ輝きだします。
自己肯定感が向上してくると、本当に別人のように自分の得意分野を活かせるようになります。中学校の3年間不登校だった生徒が毎日登校するようになるケースも少なくありません。自己肯定感が高まった結果、大学へ進学する生徒も多くいます。いくら不登校の時期があったとしても、自分の夢を諦める必要はないのです。
通信制高校への志望者が17年度と比べて約3倍 ~自らやりたいことを目指して学ぶスタイルへ~
東京都教育庁が実施した進路志望調査(2022年12月12日時点)の結果によると、今春卒業予定の約7万7700人のうち、全日制志望者の割合は89.28%で、7年連続で過去最低を記録しているそうです。それ以外で目立つのは私立通信制(一部定時制含む)の志望者で17年度の1.33%と比べ3倍強になっており、私立通信制で、約7万4000人から約16万5000人に倍増しています。
通信制高校が選択肢のひとつとして考えられ始めていることを現場でも実感します。勉強だけではない選択肢。勉強も大量の課題を押し付けられるだけのものではなく、自ら自分のやりたいことを目指して自ら学んでいくスタイルへ。多様性の時代のニーズに合っているということでしょうか。
我々、通信制高校が認められ始めています。