代々木キャンパス ブログ

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  1. 急に寒くなったね

    通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスです。

     

    「ノーベル賞第二弾」

     

    こんにちは、羽鳥です。
    今回は、ノーベル賞の生理学・医学賞についてお話ししたいと思います。
    発表は先週初めだったのでだいぶ出遅れましたが、
    私たちの生活にも密接に関係する研究だったので、紹介します。

    以前に書いたかもしれませんが、ノーベル賞には生物学賞という区分がありません。
    自然科学系(理系)の部門は、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞の3つです。
    生物学系の分野は、大抵は生理学・医学賞にて表彰されます。
    今年の生理学・医学賞は、サーカディアンリズム(概日リズム、体内時計)を
    生みだす遺伝子とそのメカニズムを発見した方たちが表彰されました。

    科学と人間生活のレポートをやっている生徒は、つい先日にサーカディアンリズムに
    ついての勉強をしましたが覚えているでしょうか。
    サーカディアンリズムとは、生物がそれぞれ固有に持っている約24時間のリズムです。
    外環境の変化、昼夜の変化がない環境に置かれると、生活のリズムはサーカディアンリズムに
    なっていき、外界とずれていきます。

    今回受賞した、ホール博士、ロシュバシュ博士とヤング博士は、ショウジョウバエの
    サーカディアンリズムが特定のタンパク質で調節されていることを発見しました。
    彼らの研究以前にもたくさん研究していた人はいて、最終的にそのたんぱく質と
    遺伝子を突き止めたのがこの3人の博士でした。

    今回のような研究を見てみると、誰かがいきなり新しいものを発見するわけではなく、
    過去のたくさんの成果の積み重ねで成り立っているのがよくわかります。

    ショウジョウバエだけでなく人間でも、例えば時差ぼけなどの体調不良は、
    このサーカディアンリズムと現地の時刻の同調がうまくいかないために起こると言われています。
    また、生活が昼夜逆転してしまう状態も、時差ぼけと似たような体の状態になっているそうです。

    サーカディアンリズムは、ガンの治療においても注目されています。
    このような様々な問題や病気にも、今回ノーベル賞を受賞したこの研究によって
    いつかは解決するかもしれません。

    一ツ葉高校 代々木キャンパス

    でも、昼夜逆転している人はそういった薬を待たなくても、まずは自分で試せる方法があります。
    まずは朝に起き、30分程度日光を浴びる、あるいは電気を明るくするということです。
    秋休みが明けてなかなか生活リズムが正せない人はぜひやってみてくださいね、では。

     

     

    通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス

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