立川キャンパス ブログ

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  1. 先を見据えて

    こんにちは!松下です。

    先日、大学入学共通テストが行われましたね。受験生のみなさん、お疲れさまでした!初めての共通テストだったので、どのような問題が出題されるのか個人的にすごく興味がありました。試験翌日の月曜日に早速化学と生物の問題を入手して解いてみました。まだ全部解いたわけではありませんが、共通テスト模試や対策問題と大きくかけ離れているという印象はなかったように思います。

    私は普段化学と生物を教えていて、自分が受験生の時も理科はこの2科目で受験をしました。その時から教科書も入試もかなり変化していますが、今は思考力を試す問題が増えましたよね。例えば生物では、いくつかの実験から考察を導くという形式が主軸になっています。なので、受験勉強では、知識の暗記と並行してこのような実験考察問題を解く訓練も必要になるわけです。

    実験考察問題はいわば問題の中に答えがあるということなので、落ち着いて考えれば必ず答えにたどり着くことができます。しかし、入試は時間制限がありますから、限られた時間内に正答にたどり着かなければならないのです。これが難しいのですよね。試験で出てくる実験はだいたい初めて見るものばかりですし、あらかじめ準備をしておくことができません。なので、最短ルートで答えを導くための力を高めておかなければならないわけです。しかし理系であれば、その力は大学に入ってから必ず役に立ちます。理系の学部だと卒業研究を課すところが多いのですが、研究の成果は論文にまとめます。論文を書くために必要なのが、実験結果から考察を導く力なのです。

    ところで、大学受験を目指す生徒からたまに「理科はどれを選択したらいいか」という質問を受けます。まず、文系の生徒であれば、少しでも自分にとって負担の少ない科目を選択するのがいいと思います。そうすればもっと配点の高い科目に力を集中することができるでしょう。また、理系の生徒であれば、志望している学部に関連の深い科目を選ぶのがいいと思います。志望している学部に関連が深ければ興味も湧きやすいでしょうし、大学に入学した後のことも考えた方が良いためです。例えば、栄養関係の学部を志望しているのなら、高校で化学を学んでおくと入学後にとても役に立ちます。栄養素はつきつめればすべて“物質”であり、物質を扱う科目は化学だからです。

    高校で学ぶこと、入試に必要なことが将来どのように役立つのかまで考えると、勉強のモチベーションも上がるのではないでしょうか。

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