歴史を学ぶ意義
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの星田です。
早いもので、三年生の卒業まで2ヵ月弱となりました。
先週末はセンター試験。2月の始めには、後期単位認定試験があります。
センター試験は2020年には廃止されます。
その賛否に関しては置いておいて、地歴担当の視点から考えた場合、
最近つくづく感じることがあります。歴史の教科において、論述を伴わないマーク式や、
記号問題のテストの為に勉強することは、学ぶことに関して言えば、
何の意味もなさないと言うことです。
まさにそれは、勉強ではなく暗記です。
よってセンター試験の導入から、受験のバブル期を経て現在まで、
地歴教科は暗記によって点数をかせぐものなので、
能力よりも時間だと徹底的に詰め込まれてきました。
批判している私も暗記が得意で、暗記でやってきたのですが、
それでは、あくまでも大学に合格するための武器以外何の意味もありません。
それが、最上位国立大学の入試問題であれば、基本的に論述が中心です。
問われていることが、事項が簡単なので、東京大学の問題ですら、
一見簡単のように思えます。それは、問に対し、単に暗記の単語の結びつけでだけで、
答えを導き出すことは出来るからです。しかし、それは一番東大が、嫌がる出題型式なので、
しっかりと歴史的な背景を基に書かないと×になってしまいます。
まさにそれは、表現力を求められる問題です。そこまでいかなくとも何がどうして、
どのようにしてをしっかり学ぶこと、そして考えること。それが歴史を学ぶ意義ですね。
暗記で終わってしまう人にとっては、もはや地歴は学ぶ必要はないと考える人もいるでしょう。
それは、暗記で止まってしまっているからです。結論として、センター試験がなくなるのであれば、
まさにしっかりと、表現力を養っていくべきで、その辺りを問える問題を作成すべきだと
考えています。
そうでなければ、結局一問一答の結びつけで、答えを出せば、○をもらえる問題であれば、
結局学習自体が、暗記で済ませてしまうので、本末転倒ですね。
また、歴史は時代によって新しい資料が出てくることによって、覆ることが多々あります。
よって指導する人間もしっかり学習しておく必要があります。
私の日本史の授業も太平洋戦争後をむかえるようになりました。
かなり難しい内容になってきました。レポートの内容もかなり難しくなってきました。
少しでも理解し難いことは、どんどん質問するようにしてください。
そして考えてください。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 星田