千葉キャンパス ブログ

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  1. 「公民」になっていく

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの榊原です。

    遅ればせながらあけましておめでとうございます。
    みなさん、どんな年末年始をお過ごしでしたか?

    私は絵に描いたような典型的な寝正月で、食べて寝てのくり返しでした(笑)。

    さて、新入生も増えたことですし、年始らしい話題は他の先生方にお任せして、
    今日は私の担当科目についてお話したいと思います。

    「私の担当教科は公民です。」こう自己紹介をすると、
    生徒の中には「公民社会じゃないの?」と首をかしげる子がいます。
    生徒のみなさんはこれまで小学校社会科、中学校社会科の公民的分野でも
    基礎的な内容を学んできたと思いますが、さて、「公民」って何でしょう?

    新明解国語辞典第七版(キャンパスにある国語辞典です)によると、
    公民とは、「国民のうちで、国や地方公共団体への参政権を有する人びと。」、
    大辞林第三版(コトバンク、デジタル大辞泉より)によると、
    「国家の政治に参加する権利をもつものとしての国民。市民。」とのこと。
    ざっくり言うと、選挙権など政治に参加する権利を持つ人たちのことです。

    現代社会政治経済授業でもお話していますが、現代日本国の政治の主役は、
    私たち国民でしたね。みなさんは日本国憲法の「国民主権」という原則のもと、
    一定の年齢から政治に参加する権利を持ちます。
    でも、いきなり「どうぞ!参加していいよ!」と言われても、
    政治って難しそうだし、よくわからないですよね。

    さて、次は「政治に参加するとは?」です。同じく辞典によると、
    政治とは、「住みやすい社会を作るために、統治権を持つ(委託された)者が
    立法・司法・行政の諸機関を通じて国民生活の向上を図る施策を行なったり
    治安保持のための対策をとったりすること。」とのこと。これまた難しいですが、
    「住みやすい社会を作るための動き」であることに注目するとわかりやすいかもしれません。

    これも授業で話しましたが、私たちは住みやすい社会を作るために、
    自分たちの意見を代弁してお仕事をしてくれる人を選挙で選びます。
    そのため、政治に参加する=選挙で投票すると思っている生徒もいるかもしれません、
    それが一番イメージしやすいかもしれませんね。

    昨年2016年は選挙権を持つ年齢が18歳に引き下げられ、
    千葉キャンパスにも選挙権を有することになった生徒がいました。
    また、東京都知事選挙やアメリカ大統領選挙など、
    選挙に関する話題が世間を賑わせた一年だったと思います。こうして考えてみると、
    みなさんが「公民」になる日は着実に近づいてきているんですね。

    先のブログでもお伝えした通り、今年度のスクーリングでは千葉地方裁判所へお邪魔し、
    政治の大きな柱のひとつである司法について学びました。裁判員制度がスタートし、
    私たち国民の司法参加が実現し、新しいアプローチで政治に参加することになりました。
    公民」としての私たちの活動の場は社会の様々なところにありますし、
    高校を卒業したらもっと活躍の場は広がります。
    社会のいろいろなことを知って、今から少しずつ準備をして、
    一緒に「公民」になっていきましょうね。

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 榊原

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